永久脱毛のターゲット①:毛乳頭?毛隆起(バルジ)?

毛穴のどの部分をどうすればもう毛が生えてこなくなるのか?

一般的にはあまり興味ないテーマかもしれませんが、永久脱毛を理解する上では脱毛を受けられるお客様には知っておいていただきたい大事なことです。

なぜなら、そこが効果の分かれ目だからです。

わかりやすく言うと、毛穴の中の毛を作る組織を熱変性(凝固)又は破壊させてしまえば、もう毛は生えてきません。

毛穴の中の人体組織は約53度以上の熱でゆで卵のように固まり、もう活動しなくなります。
レーザー脱毛も美容電気脱毛(ニードル脱毛)も、その毛穴を永久脱毛にするために毛穴の中に熱を加える又は発生させるのです。

※美容電気脱毛の中でもブレンド法はメカニズムが少し違います。

では、毛穴の中のどの部分を凝固させれば良いのでしょうか?

この議論は100年以上も続いており「永久脱毛」を語る上では非常に重要な問題です。

まずは組織について。

🌈✨毛隆起
ここに毛の元となる「幹細胞」が存在する。幹細胞がらせん状に毛乳頭まで降りていき、毛細血管から栄養をもらって毛は伸びている。

🌈✨毛乳頭とは
毛包の底部に位置し、毛細血管から栄養や酸素をもらって、毛の発生や成長を促進している。

 

( ↑ まさかの自作の図 だって時間があるから・・)

この毛隆起に存在する幹細胞がらせん状に毛乳頭まで降りていき、毛細血管から栄養をもらって毛は成長(伸びていく)します。

なので、ターゲットは「そもそもの幹細胞が存在する毛隆起」なのか「栄養をもらって毛を成長させている毛乳頭」なのか⁉

どっちも有力⁉ どっちもそれっぽい‼

では、美容電気脱毛のテキストから。ざっくり電気脱毛の歴史とその当時のターゲットについて抜粋します。

1870年頃 ~
アメリカで逆さまつげの治療のため皮膚科医によって電気分解法(直流電流を使用し毛包全体の水分をアルカリ液にし組織を破壊する)が始まる。この頃は対象部位は「毛乳頭」と考えられていた

1916年頃 ~
電気脱毛が医師から一般の脱毛士に広まり始める。だが、「毛乳頭だけ」をターゲットにした技法、高周波法が開発され普及した結果、再生毛が多いことがわかる

1948年頃
電気分解法と高周波法を合わせたブレンド法が特許登録され、ブレンド法が広まる。ターゲットは「毛包全体」。ただし毛包入り口近辺の皮膚を損傷させないテクニックによって、実際の対象部位は「毛包下2/3」

1975年頃
日本でようやく電気脱毛がスタート、大手サロンによって急速に広まる。当時はブレンド法が主流。

1980年頃
多汗症などの治療に関連して、複数の医師たちにより毛の成長は毛根よりもむしろ「上部毛包」が関連していると発表される

1990年
ペンシルバニア大学ラヴカー博士により「毛隆起」が毛の成長に関連すると明らかになる。この前後くらいからアメリカ、カナダでは格段に性能の良い高周波法の脱毛機の開発、販売が始まり、ターゲットは「毛包下2/3」と認識される。(が、ブレンド法が主流の日本ではほぼ情報が入らず)

と、こんな流れかと思います。

研究者の間では明らかになったことも我々一般人に認知されるまでに時間がかかります。
日本で電気脱毛が始まったのは1975年頃ですが、私が大手サロン(その当時はブレンド法)に入社した1990年頃はまだ「毛を作る工場である毛乳頭を破壊します」とお客様に説明するよう習いました。(と言っても実際は毛包の下2/3が破壊されますが)
その後、何となく「毛隆起」や「バルジ」という言葉を聞くようになったのは2000年頃だったと思います。

2000年・・って、けっこう最近ですよね😅
毛の発生メカニズムはまだまだ解明されていないことも多いのです。

その後、2001年に開業してまもなく高周波法に力を入れ始めました。最初はブレンド法と使い分けたりして。お客様のニーズに出来るだけお答えしたい、もっと電気脱毛を極めたい!そんな想いから2005年くらいから0.03秒以下の「スーパーフラッシュ法」をやり始めました。当時は国内で出回っていたブレンド法も高周波法も出来るマシンで試行錯誤やっていました。

そして、素晴らしいご縁があって、アメリカ、カナダを始め世界中の脱毛士が使っている今の脱毛機を使い始め、アメリカから最新の情報を得られるようになったのが2012年でした。それまで経験的、感覚的にやっていたことの多くが理論的に正しかったと知った時はとても嬉しかったです。

ところで、脱毛のターゲットは①毛乳頭 ②毛隆起(バルジ)③両方、どれが正しいのでしょう?

( ↑ まさかの自作の図、再び。だってせっかく書いたから・・)

美容電気脱毛の140年の長い歴史の中でも「毛の中枢はどこなのか」はずっと議論されています。

ですが、現在行われている美容電気脱毛は高周波法もブレンド法も、「毛乳頭」も「毛隆起」も含めた毛包下2/3を対象部位として処理しているため結局は両方をターゲットにしています。
なので、例え毛の中枢がどっちかだったとしても永久脱毛になるわけです。

結論🍀 美容電気脱毛(ニードル脱毛)は高周波法もブレンド法も永久脱毛です。

「毛隆起」も毛の成長に関わるのでは?とされた1990年頃からは高周波法の脱毛機の開発やテクニックも進化し、欧米では従来のブレンド法よりも速くて痛みの少ない0.03秒以下の高周波法「スーパーフラッシュ法」(←日本だけの呼び方ですが)が主流になってきており、日本でも少しづつ普及してきています。シンシアリーでは10年以上前にブレンド法からこのスーパーフラッシュ法に切り替えて痛みの少ないスピーディな永久脱毛を実現しております。

ですが、お客様から「ブレンド法をやっている他のサロンの脱毛士に高周波法は永久脱毛にならない、ブレンド法だけが永久脱毛だ・・と言われた」と時々言われます。いったい何故そのような説明をするのか謎です🤔❓ 何十年前から知識が更新されていないのでしょうか。

しかしながら高周波法もブレンド法も技術力が効果に影響するのは確かで、そのハードルは高周波法のが高いかもしれません。毛穴へのプローブ挿入の確実性がブレンド法よりも要求されるからです。
なので、その事をおっしゃっているのかもしれませんね。
実際に今の日本では某最大手サロンも高周波法に切り替えており、スタッフの人数の多い大手サロンではエステティシャン、脱毛士の技術レベルに差があるのも事実です。

シンシアリーでは痛みの少ない最新の脱毛機と最新のテクニックにてターゲットを外さない効率の良い確実な永久脱毛を実現しております‼✨✨

皆、腕の良い脱毛士です。安心してお任せください。

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